運命に出会った日のことを、覚えている人はどれくらいいるだろう。 それが運命であったと気づける人はどれくらいいるのだろう。 少なくともオレは運命に出会った日をちゃんと覚えてる。 あの日、オレの人生は輝きで溢れた。 「あー、… 続きを読む 碧色の瞳に瑠璃を重ねて【一章】
カテゴリー: 二次小説
そしていつか、答え合わせを共に 本編追加①
乗ってきたバイクを慣れた様子で停めると、さっきまで隣を走っていた彼のほうへ急いで駆けて行った。 東京卍會壱番隊隊長、千冬にとっての唯一無二。その隣に立たせてもらえることの幸せを感じる瞬間の一つがこんな日だ。 彼の真横、… 続きを読む そしていつか、答え合わせを共に 本編追加①
黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑳
【二十章】 「……随分と、好き勝手してくれたじゃねえか」 元よりドスを利かせた声を出したつもりではあったけれど、想像以上に低い声が出て、内心感動したのは秘密だ。 その日、黒猫は王都の中でも最下層が蔓延る街を訪れていた。ど… 続きを読む 黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑳
黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑲
【十九章】 ピリピリとした緊張感がこの場の主役になっている。 仕事上、そして幹部という立場上、気を抜くことができない話題が飛び込んでくるのが常であるから、今回もまた当然の状況ではあるのだけれど。 場地は、頭を下げ敬意を… 続きを読む 黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑲
黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑱
【十八章】 幸せが長続きするわけないなんて、そんなことは初めから分かっていたはずなのに。 終わると分かっていてなぜ穏やかな日が続くことを願ってしまったのだろうか。否、終わるのではない。いつか自らで終わらせるカウントダウ… 続きを読む 黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑱
黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑰
【十七章】 「場地。出かけんの?」「あン? ……ソーだけど」 好奇心で話しかけています、顔にはっきりとそう書いた万次郎が声をかけてきた瞬間から嫌な予感はしていたのだ。 どう見たって今の場地の格好は私服。普段業務外でもつい… 続きを読む 黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑰
黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑯
【十六章】 何の運命か、場地と再会を果たした千冬は困っていた。 まさかあんな形で彼と会うことになるなんて想像もしていなかったのだ。(確かに、王女を助けたのをきっかけに場地さんに近づいて、東卍の内情を探る計画ではあったけ… 続きを読む 黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑯
黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑮
【十五章】 早くここから逃げなければ。見つかったらどんな目に合うかわからないから。 焦りだけが募っていく中、エマは必死で真っ暗な道を走っていた。遠くの方、僅かに見える明かりがどうか人里でありますようにと願いながら。 そ… 続きを読む 黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑮
黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑭
【十四章】 「ソッチ、情報どうなってる!」「なんか目撃情報ないのか!」 その日の東卍は大荒れだった。 館内を駆けまわる隊員達の忙しない足音が響き渡る。本部となっている大広間に、次々飛び込んでくる情報と報告。誤報と確報が入… 続きを読む 黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑭
黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑬
【十三章】 黒蛇は、番犬に心底心酔していた。 物心ついた時から裏社会で生きてきた黒蛇は、その腕っぷしの強さが自慢で多くの依頼を難なくこなしてきたような人物だった。腕を見込まれて暗殺を依頼される機会だって少なくなかったほ… 続きを読む 黒猫は今宵壱等星の夢を見る⑬