場地さんのお仲間たちに会う機会はさっそく訪れた。 『今度仲間たちとバイクで出かけるんだけど、来ねえ?』 『いいんですか?』 『海の方まで走ろって話してる。予定合うなら行こうぜ』 『楽しそうですね! お言葉に甘えて行きた… 続きを読む 碧色の瞳に瑠璃を重ねて【七章】
カテゴリー: 二次小説
碧色の瞳に瑠璃を重ねて【六章】
「お、タケミっち久々じゃん。春休みどうだった?」 拒否されるなんて一ミリも思ってなかったけど、前座っていい? と形だけ確認してみた。予想していた通り問題ないと返ってくる。 オレの憂鬱な新学期一発目は、二限目からだった。… 続きを読む 碧色の瞳に瑠璃を重ねて【六章】
碧色の瞳に瑠璃を重ねて【五章】
(うわあ、カッケエ) さっきから何回同じこと思ったんだろう。 山のどこかから湧き水が溢れ出てくるみたいに、同じ言葉がずっと出てきて、止まらない。 カメラを構えてる場地さんは、想像以上だった。なんでこの人、何しても様になる… 続きを読む 碧色の瞳に瑠璃を重ねて【五章】
碧色の瞳に瑠璃を重ねて【四章】
大学に行くとき、バイトに行くとき、あとは友達と出かけるとき。これまで身支度ってものを考えたことがあまりなかった。というか、人生で初めてこんなに朝からどうしようって考えてるかもしれない。……正確には、昨日からなんだけど。… 続きを読む 碧色の瞳に瑠璃を重ねて【四章】
碧色の瞳に瑠璃を重ねて【三章】
春先の居酒屋。日中は日差しの温かさを感じられるようになってきた今日この頃だけれど、夜はまだ寒さの残る時期。そんな中で、店内をばたばたと駆けまわっているオレは制服になっている半そでのポロシャツでも少し暑いくらいだった。「… 続きを読む 碧色の瞳に瑠璃を重ねて【三章】
黒猫は今宵壱等星の夢を見る【シリーズ】
黒猫は夢を見る
黒猫は夢を見る 黒猫は今宵壱等星の夢を見る After Episode * これが本当の×× おはよう、口にすることがこんなにも嬉しいことだなんて、知らなかった。……というのは少しだけ語弊があって、おはようが嬉しいな… 続きを読む 黒猫は夢を見る
黒猫は今宵壱等星の夢を見る㉚
【三十章】 「場地さん、お帰りなさい! お疲れ様っス!」「おー。タダイマ」「そろそろって思ったんで、茶淹れましたよ!」 場地が部屋に入るなり元気いっぱいに駆け寄ってきた千冬。急いだ様子が、乱れた前髪から伝わってきた。そん… 続きを読む 黒猫は今宵壱等星の夢を見る㉚
黒猫は今宵壱等星の夢を見る㉙
【二十九章】 白いシーツに広がる黒髪を見て、ほんの少しだけ不安になったのは場地だけの秘密だ。 もう逃げないと千冬に約束をさせて、彼を病室に連れ戻すことに成功したのだった。尤も「場地さんの手を煩わせるわけにはいきません… 続きを読む 黒猫は今宵壱等星の夢を見る㉙
黒猫は今宵壱等星の夢を見る㉘
【二十八章】 気づいた時には一瞬意識が飛んでしまっていたらしい。 人の気配をすぐ近くに感じて、慌てて目を覚ました。正しくは、本能がギリギリのところで危険を感じ取ったのだろう。無理矢理覚醒した身体が悲鳴を上げているのを感… 続きを読む 黒猫は今宵壱等星の夢を見る㉘